アイビーリサーチ株式会社 様
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アイビーリサーチ株式会社について
「誤記の無い正しい特許出願で、技術の進化を応援したい」
弊社は特許、実用新案、意匠、商標の権利無効資料発掘を行う調査会社からスタートしました。
これまでの30年間、全技術分野の公報を目にして来た中で、「もっと技術の進化を支えたい、誤記・記載ミスなどの無い正しい特許出願をサポートしたい」と強く想い、調査会社のノウハウを活かし特許業務支援ソフトの開発を始めました。
弊社の全製品は、お客様から頂いた様々なご要望を元に開発しております。技術を開発している現場の声を第一に、お客様の特許出願をスムーズにするソフトウェアの開発を行っております。
代表取締役(特許リエゾン)藤澤 正人
本社:新潟県柏崎市上田尻819-1(東京事務所:東京都千代田区神田須田町2-2-18)
E-mail:info@ibr.co.jp
URL :https://www.ibr.co.jp
特許文書作成業務における課題
特許は、自身の発明を他者に無断で模倣されないように、考え出したアイディアを明文化して独占的に利用できる権利を得るために出願されます。よって、出願する特許の文書は、生み出したアイディアの範囲を正確に記述していることが求められます。
しかし、文章は時として解釈が曖昧な表現となってしまうことがあります。その結果、ある製品が特許侵害に当たるのか当たらないのか、という点をめぐって裁判で争われる、といったことも多くなってきているのです。訴訟となれば膨大なコストへとつながることから、こうした問題の発生を未然に防ぐことは近年の重要な課題となってきています。
特許では、文書の中に書いてあることがすべてとなるため、曖昧な表現を含まないように細心の注意を払って確認をする必要があります。しかしその一方で、グローバル化や IT 化に伴う急速な技術革新が進む昨今では出願する特許の数も多くなりやすく、その一つ一つを完全にチェックできるとは限りません。そのうえ特許では、先に出願した方の権利が優先されることになるため、いかに素早く出願できるかというスピードも重要になってきます。時間が取れないからといって、出願するタイミングをいつまでも遅らせるわけにはいきません。修飾文を長くして表現を尽くせば曖昧さを解消しやすくなりますが、そうすると海外出願する際に翻訳しにくい文章となってしまう、という別の問題が生じてきます。
こうした事情から、翻訳しやすい簡潔な表現を保ちつつも、手間を掛けずかつ効率的に、曖昧な表現となっている箇所を見つけたい、というニーズが生じているのです。
特許文書曖昧個所検索エンジンの実現
弊社(テンソル社)はそのニーズを受け、特許関連のサービスを提供しているアイビーリサーチ株式会社と共同で、入力された文書の中から曖昧な表現となっている個所を検知するエンジンを開発しました。これを活用することで、利用者は特許文書すべてを隈なく見ることなく、怪しいと思われる範囲に絞ってチェックすることができるようになり、効率的に曖昧さを解消することができます。
このエンジンの構築に際し着目したのが特許文書の特殊性です。特許文書は一般の文章とは大きく異なります。権利を主張する範囲を明文化する都合上、普通の話し言葉では絶対に使わないような言い回しが多く存在するのです。一方で、世にある多くのAIは一般的な文章を主たる対象としているため、特許文書を得意とはしていません。そのため、既存のAIをベースに特許文書の曖昧な箇所を学ばせても、効率的に性能を発揮できないと考えられます。
そこで、まずはディープラーニング技術を用いて特許文書だけを学習して特許の文書作法を理解したAIを作り、そのAIに特許での曖昧な表現を学習させる、という方法をとることで、従来技術では見いだせなかった曖昧性も検知できるエンジンを実現しています。
このエンジンは現在、「明細書・補正書チェック支援 type K」としてアイビーリサーチ株式会社より販売され、多くの企業様へとご導入いただいています。アイビーリサーチ株式会社代表取締役の藤澤様からは「新しいエンジンは、近年の訴訟事件で実際に争われた特許文書の曖昧さも見抜くことができるようになった。その性能の高さから『地方企業でも最先端の開発ができた』という評価を頂いている。さらに追加で取り組んだ、翻訳時の訳抜けや誤訳、誤記をチェックするエンジン(英文明細書チェック ライトEL)についても、導入先から『精度が高く、時間短縮と品質UPに繋がった』といった高評価を頂いている」とのコメントを頂戴しております。